◆POINT3 自由にしている時は目を離さない
サークル内のトイレでオシッコをしたら、ご褒美の一つとしてサークルから出しましょう。
多く場合、これが子犬にとっての最大のご褒美になります。
排泄直後であれば、すぐに粗相してしまう確率が低いので、次の排泄までの時間(=失敗しない時間)だけ自由にします。
但し、ご家族が見ていられる(監視できる)時間のみです。
絶対に失敗しない時間のみが自由時間(フリータイム)となります。
例えば、今まで10分遊ばせていると粗相してしまっていた子であれば、5分程度で一回サークルに戻します。
3分で危ない場合は、1分だけ出して戻します。
我慢出来る時間は、体の大きさにも関係有りますし、個体差もあるので、その子の我慢出来る時間を把握しましょう。
サークルに戻した時に排泄をした場合、再度フリータイムを与えます。
これを繰り返していくと、トイレで排泄⇒フリータイムになる!と子犬が理解していきます。
この説明をすると「本当にうちの子でも理解できますか?」というような質問を受けますが、できます。
サークルに戻すとフリータイム欲しさに排泄をするようになるので、また遊ぶことも出来ますし、結果として粗相もなくなります。
ただし、短時間でも子犬は排泄をしたくなることもあります。なので、大丈夫と思っている時間でも排泄しそうな行動が見られた場合は、すぐにサークルに戻しましょう。
何よりも大切なのは「失敗させないこと」です。
ちょっとでも目を離すとそのすきに粗相をされてしまうことがあるので、フリータイムは完全に見ていられる間のみにしましょう。
◆POINT4 トイレの記録を付ける
いつ排泄したのか、人間の記憶は曖昧なものです。
子犬が排泄をする可能性が高いのは、
・寝起き
・食後
・水を飲んだ後
・遊んだ後
ですが、それも個体差があるので、その子の排泄のタイミングを掴みましょう。
トイレトレーニング中は記録を付けることをお勧めします。
例:
○月□日(月)
06:05 サークル内 小 ○
06:10 リビング 大 ×
08:10 朝ごはん
08:15 サークル内 小 ○
08:20 サークル内 大 ○
10:00~12:30 留守番中 小2回○
などのように記録を付けていくとその子の排泄のサイクルが分かってきます。
朝2回オシッコをしたら、しばらくは大丈夫だったり、オシッコをしたので自由にしているけど「そろそろウンチが危ない時間帯だな」などと気を付けることが出来るようになります。
うちの子のトイレの法則(排泄のサイクル)を見つけましょう。
午前中にたくさんする子、日中よりも夜に排泄回数が多い子などご家族の生活サイクルによっても変わってきます。
また、ウンチに関してはフードの種類や与える時間帯によってもタイミングは変わります。上手に予測して失敗させないようにしていきましょう。
失敗ゼロの日が1週間、2週間と続くと自らトイレに戻ってすることが出て来ます。
ただ、一度戻ったらすぐに100%出来るということはありません。ここが落とし穴になるケースもあります。戻り始めたからもう大丈夫だろうと思って油断していたら、また粗相が多くなっていってしまうことも。
まだまだ引き続き管理していきましょう。油断してもいいのは、数ヶ月後です。
油断せず、今まで通りに管理をしていけば、少なくとも粗相をすることはないはずです。
「いつオシッコしたか分からないとなかなか自由時間を与えられない」と言う場合もあると思いますが、排泄したかどうか分からない状態で自由にしてしまうと失敗してしまう原因となるので、ここはご家族の我慢のしどころです。
排泄した時に見逃さずに褒められるように、サークルの配置等を見直してみる必要もあるかもしれません。
トイレを覚えれば、1ヶ月後にはもっと安心して自由時間を与えられるようになるでしょう。今、ちょっと我慢することで近い将来、フリータイムが長くなることを思って頑張りましょう。
お家に来てから1回の粗相もなく、最初から管理していくと覚えるまでの時間は短くて済む傾向はありますが、覚えるまでの時間も個体差があります。
焦らず、きちんと管理して子犬がトイレで排泄したくなるようにしていきましょう。
トイレトレーニングは子犬に教えておきたいことのほんの一部に過ぎません。トイレ以外にも必要なことは、子犬のうちに教えておきましょう。